怒り方がわからない方へ【上手に怒りを伝える7つの方法】
こんにちは、Yuzuruです。
今回の内容は、『上手に怒りを伝える方法』について、アンガーマネジメントの視点から解説します!
これまでアンガーマネジメントをテーマに、「とっさの怒りを抑える方法」と「無駄にイライラしなくなる方法」をご紹介してきました。
前回までは自分が怒らない、イライラしない方法を解説しましたが、もちろん『必要なときは怒る』ことも大切です!
ただ、どのように怒るのかがとても重要で、自分の怒りの感情をそのままぶつけるのでは解決できません。
今回は「上手に怒りを伝える方法」を7つご紹介します。
かなりグサっとくる内容かもしれません(^_^;)(自分含め..(;_;))
ただ、とても有益な情報だと思いましたので、丁寧に解説していきます◎
日々の参考にしていただければ幸いです(^^)
この記事はこんな方にオススメです◎
- 怒るのが苦手
- どう怒って良いのか分からない
- 上手な怒り方が知りたい..
目次(この記事を読んで得られること)↓↓↓
- 1. 上手に怒りを伝える7つの方法
- 1-1. リクエストを明確に伝える
- 1-2. 「私」を主語にする
- 1-3. 怒りはその場で伝える
- 1-4. 程度言葉ではなく正確に伝える
- 1-5. 「原因」ではなく「今後の対策」を聞く
- 1-6. ゆっくりと低い声で話す
- 1-7. ルールも態度も一貫させる
- 2. まとめ
上手に怒りを伝える7つの方法
まず、「上手な怒り方」とは、「自分のリクエストを相手に伝える」ということです。
相手を責めるわけでもなく、自分の感情を発散することでもありません。
「怒った方が良い」と判断した場合は、「自分のリクエストを伝える」ことを念頭に、何を、どう伝えるべきかを考えるのが大切です。
この考え方を前提に、「上手に怒りを伝える方法」を一つずつ解説していきます!
1. リクエストを明確に伝える
まず怒りの裏にある一次感情に目を向ける
ついつい怒りの感情をぶつけてしまう人は、自分自身の怒りの裏にある一次感情が分かっていないという傾向があります。
一次感情は、怒りの原因になる感情のことです(詳しくは前回記事に書いてます◎)
この怒りの裏にある一次感情に目を向けないと、何を求めているのかが自分でも気付けないので、当然相手にもリクエストすることができません。
たとえば、お店で買った商品に不具合があったとします。
ここで『自分が被った迷惑をどうしてくれるんだ!』とお店に「怒り」をぶつけたところで、何も得るものはありません。
この時、自分の一次感情に目を向けられると、「迷惑をかけられたから怒っている」のではなく、「買った商品が使えないことにガッカリしている」ことに気づけるはずです。
自分の本当の感情に気付ければ、「取り替えて欲しい」「修理してほしい」と具体的で建設的な提案ができます◎
自分のリクエストをシンプルに明確に伝えることで、お互い嫌な気持ちにならずに問題解決できるのですね(^^)
性格・能力・人格を怒ってはいけない
上手に怒るには、「リクエストが通りやすい言い方」をする必要があります。
そのためには、「怒っていいこと」と「怒ってはいけないこと」を分けることが大切です。
怒っていいのは、『事実、行動、結果』です。
たとえば、門限を守らなかった子どもに対して、
「門限までに帰らなかった(事実)」
「帰りが遅くなる連絡をしなかった(行動)」
「何かあったかと心配した(結果)」
などは、具体的なリクエストを伝えられるので怒ってよいことです◎
逆に怒ってはいけないのは、『性格、能力、人格』です。
「門限を守れないのはだらしないからだ」
などはNGです。なぜなら、怒っている対象が「性格」になっているからです。
「性格、能力、人格」の否定は、その人自身を否定することに繋がってしまいます。
リクエストが通らないどころか、逆効果になってしまうので、気をつけたいポイントですね..(~_~;)
2. 「私」を主語にする
自分を主語にして伝えると、相手は受け入れやすくなります。
先ほどの門限を守らなかった子供の例だと、
「お母さんはとても心配したのよ」と自分を主語に伝えると、子どもは受け入れやすくなります◎
主語を「あなた」にして、「あなたはお母さんの気持ちをわかっていない!」と言うと、子どもは「責められている」と感じ、反発したり心を閉ざしてしまうかもしれません..!
仕事の場合でも、締め切りを守らない社員に、
「君は社会人としての自覚が足りない!」
と怒るよりも・・・
「提出してくれないと、私が困るんだよ。」
と伝えた方が相手がリクエストを受け取りやすいのです。
「君が!あなたが!お前が!」では相手は動かないんですね。主語が「あなた」ではむしろ逆効果なのです..(--;)
言い方ひとつで受け取り方も変わってくるので、自分と相手の両方を尊重することが大事ですね。
3. 怒りはその場で伝える
過去の話は相手に伝わりません...!
怒りを伝える際に、言ってはいけない言葉があります。それは、
「前もそうだったけど」
「何度も言ってるけれども」
などの過去を持ち出す言葉です。
..怒ってる方からすれば言いたくなる言葉ですよね。
なぜなら怒っている方は、目の前の出来事と過去の出来事がしっかりとつながっているからです。
ですが、
怒られている方は、現在と過去の共通点がわかっていません。
なぜ過去の話で怒られてるかが理解できなければ「なぜ今更そんな話をするんだ..」「いつの話をしてるんだ..」と不信感を持たれてしまうだけです。
過去をさかのぼるときりがありません..。
怒るときの原則は、
-
「怒りのを感じた時に、その場で伝える」
です。もしその場で怒れなければ、次に同じことが起きた時に伝えればよいのです。
怒りの勢いで過去を蒸し返すのは、NG行為なのでやめましょう..!
「いつも」「絶対」「必ず」もNGワード
過去のこと以外に言ってはいけない言葉に、「いつも」「絶対」「必ず」などがあります。
「いつも片付けないで、置きっ放しだよね」
「絶対人の話聞いてないよね」
など、つい使ってしまいがちですが、本当に「いつも」かどうかはわかりません。
怒られている方からすると、「この前は片付けたのに」「絶対って何」などと反抗心が生まれてしまいます。
過去を持ち出すのも、「いつも」「絶対」という言葉を使いがちなのも、いかに自分が怒っていて自分が正しいかを強調したいという気持ちがあるからです。
ですが相手に「関係ないことで文句を言われた」と、不信感を持たれた時点でリクエストは通りません。。
あくまで目的は、相手にリクエストを受け入れて改善してもらうことです。相手が素直に受け入れやすいタイミング、話し方をするのが大切なんですね。
4. 程度言葉ではなく正確に伝える
「ちゃんと」「しっかり」「きちんと」「もっと」「すぐに」etc...
これらの『程度言葉』はすれ違いの原因になります。
「しっかり確認して!」
「ちゃんとやった?」
などはよく聞く言葉だと思いますが、そもそも「しっかり」や「ちゃんと」の基準がずれていては話が伝わりません。
「ちゃんとやった?」と聞かれても相手は「ちゃんとやりました。」としか答えられません..。
すれ違いを避けるためにも、正確に具体的にリクエストを伝えることが重要です↓
- いつ
- どこで
- 誰が
- 誰に
- 何を
- なぜ
- どのように
- どれだけ(数量)
- いくら(金額)
6W3Hですね。
人それぞれ持っている基準が違うので、自分が思っているよりも丁寧に話さないと伝わらないんですね。
ふわっとした程度言葉は使わないように意識したいところです_φ(__)
5. 「原因」ではなく「今後の対策」を聞く
失敗した相手に「なぜ?」と質問するのはNGです。
営業成績が上がらない部下に対して、
「なんで今月もダメなのか」
仕事が遅いスタッフに対して、
「なんでそんなに遅いの」
「なぜ?」という言葉には、相手を責めるニュアンスがあります。
これは相手の能力や人格を責めるのと似ている行為で、相手を追い詰めてしまいます。
さらに、質問している方も本人の悪いところばかりに目がいくので、怒りが増してしまう可能性が大です..(-_-;)
- 大切なのは過去の理由より、未来の選択肢に目を向けることです。
「なぜできないのか」と過去から考えるのでなく、「どうすればできるか」と未来について聞く。
未来について聞くことで相手に選択権を渡すので、自分で答えを考えるようになるんですね。
リクエストを伝えるときは「今度から」
どうしても守ってほしいリクエストがある場合は、過去の出来事は絶対に責めず、「今度から」という言葉を使いましょう。
そして、必ずそのようにしてほしい理由も付け加えます↓
たとえば、
「今度からミスをしたら、まず報告してほしい」という場合は、
「ミスを速やかに把握することで、事態が悪化する前に対処ができるから」と理由も加えます。
報告がなぜ必要なのかが理解できるので、改善もしやすくなります◎
過去ではなく、未来志向で話すことを意識しましょう。
6. ゆっくりと低い声で話す
ゆっくりと低い声で話すと話に説得力が生まれます。
怒りを伝える目的は、相手の性格を変えることではなく、状況を変えることです。
怒りに身を任せて早口でマシンガントークで責め立てても、相手はうんざりするだけで状況を変えることはできません。
冷静に、ゆっくり話すことで、堂々として見えますし話に説得力が生まれます。意図的にゆっくり言葉を選んで話ましょう(^^)
7. ルールも態度も一貫させる
ルールがブレる人は信頼されません。
怒りを伝えなければならない時は、冷静に話をする必要がありますが、そこで怒りを爆発させてしまうのはかなり問題です。
特に親と子、上司と部下など、上限関係にある弱い立場の人から「気分屋」「怒りっぽい」と思われてしまうと、信頼関係ができるはずもありません(ーー;)
「怒りっぽい」「気分屋」と思われる最大の原因は怒るルールがブレることです。
たとえば会社で「挨拶をする」「毎日、整理整頓する」「遅刻はしない」など、上司として何か方針があったとします。
その方針を守らなかった場合に怒られるのは、部下にとっても納得できるものですよね。
ですが、あるときは怒られない、あるときは怒られる、と態度がブレてしまうと、「この人は自分の機嫌で起こる人だ」と感じさせてしまいます。
また、ある部下には怒るけど、別の部下には怒らないといった「人による態度の違い」も信頼を失います。
その時々で言うことを変えていないか、ルールを見直してみましょう。怒るルールにも、態度にも一貫性をもたせないと、人からの信頼は得られないのです。
部下や後輩に指導する立場の人は、ルールを守ってもらうためにも、まず自分が態度で示すことが何よりも大切なんですね◎
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回の内容をまとめると、「上手に怒りを伝えるためには、
- 1. リクエストを具体的に伝える
- 2. 「私」を主語にして伝える
- 3. 過去の話を持ち出さない
- 4. 程度言葉を使わず、具体的な内容を伝える
- 5. ミスをしたときは、未来の改善策を聞く
- 6. 低い声でゆっくり話す
- 7. その時々で言うことを変えない
いくつか怒るときのNG行為もありましたが、意識しないと結構やってしまいがちなので、自分も気を付けないとなぁと思いました(ーoー;)
まずは相手に伝える前に、冷静に自分の「怒り」をコントロールできるようになることが大事ですね。
3回にわたって『アンガーマネジメント』について学んできましたが、このスキルは実践していかないと身につきません。
ただ、「怒り」をコントロールできると、人に信頼されやすいですし、うまくいくことが多くなるのも事実ありそうです◎
是非とも身に付けていきたいスキルですね!
イラっときた時ほどスキルを伸ばすチャンスです◎
日々意識して、少しずつ自分の怒りコントロールスキルを高めていきましょう(^^)!
それでは、今日も穏やかな日になりますように・・・
Have a nice day♪
(前回、前々回の記事はこちらからどうぞ☆↓)
(今回参考にした本はコチラ☆)