【忘却対処編】記憶の仕組みを分かり易く解説!その4

脳に関する話 記憶力

こんにちは、Yuzuruです。

今回は記憶シリーズ第4段です!

前回は『忘れること(忘却)』についての記事でした。今回はその続きで対処法についてです!

前回忘れる原因が4つあると解説しましたが、それぞれの原因に対して対処法があるのでご紹介します◎

(今回もこちらの本を参考にさせて頂きました!)

前回のおさらい☆

    ・覚えた直後は急激に忘れるが、時間が経つほど忘れにくくなる
    ・忘れる原因は大きく4つある↓
     1.そもそも記憶していない「未記憶」
     2.脳細胞の減少によって起こる記憶の消失「記憶の減衰」
     3.別の情報とゴチャゴチャになって思い出せない「記憶の干渉」
     4.思い出す為の有効な手がかりがなくて思い出せない「手がかり依存性忘却」

前回の記事がまだの方はまずこちらからどうぞ(^^)

前々回の記事はこちら↓

前前々回の記事がこちら↓

目次↓↓↓

  1. 1.忘却ヘの対処
  2. 2.未記憶への対処
  3. 3.記憶の減衰に対しての対処
  4. 4.記憶の干渉に対しての対処
  5. 5.手がかり依存性忘却に対しての対処
  6. 6.まとめ

忘却ヘの対処


私たちは日々色んな情報に触れています。今この瞬間も、この文字や画像が見えているし、音に注目すれば何かが聞こえているし、肌に注目すれば何かに触れています。
そしてその情報の多くが忘れ去られていきます。

大半の情報は忘れられても良い情報かもしれませんが、大切な仕事の時間や重要な人の名前など、忘れてはいけない情報もあります。

ここで重要なのは、忘れたくない情報は「忘れない為の対処」をしなければ、忘れてしまうということです。

では忘れないために、どのような対処をすれば良いのでしょうか。

未記憶への対処


まずは未記憶への対処法です。

未記憶はそもそも記憶していないのが原因なので、対処法としては、超シンプルです!

『覚えれば良い』です!

覚える方法に関しては次回詳しく書きますが、注意を向けたり、想起練習をしたりします。

注意を向けるようにするだけでも、日常の物忘れの大部分は防げることがわかっています◎

まずは覚えよう!と意識することが大切ですね_φ( ̄ー ̄ )

記憶の減衰に対しての対処


次に記憶の減衰に対しての対処法です。

記憶の減衰は、時間が経つと起こります。しっかりと覚えたと感じていても、いざという時に思い出せない現象です。。試験などでよくありますよね。

この記憶の減衰に対しての対処は、まずは完璧に覚えたと油断してあぐらをかかないことです。

たとえば、何度も繰り返し想起練習(復習して思い出す作業)をして、完全に自信を持って覚えたとします。
それを1時間後に見返したときにも、忘れずに覚えていたとします。

ですが、それだけでは完璧に記憶しているとは全く言えません(゚Д゚)

前回の記事で出てきた『エビングハウスの忘却曲線』によると、1時間後に忘れる忘却率は56%、そして1日後には74%と、かなり開きがあります。

つまり、1時間覚えていたくらいでは、その後もまだまだ忘れることがあるということです。

記憶の減衰を防ぐための目安は、1日は覚えていられるようにすることです。忘却実験によると、1日覚えられていた情報はその後もほとんど忘れられることがないからです。

1日後、そして1ヶ月後にもその情報を覚えていた場合は、忘れる可能性はかなり低いと言えます◎

記憶の干渉に対しての対処


記憶の干渉は、記憶した別の情報に妨害されて、肝心の情報を思い出せない現象のことを言います。

この原因は『手がかりの負荷が大きい』ことです。

思い出すための手がかりに結びついてる情報が多すぎるために、思い出したい情報とは違う他の情報が思い出されてしまうのです。

この記憶の干渉に対しての対処法は、手がかりの負荷を減らすことです。

手がかりというのは例えば、人の名前を思い出すときは、顔、声、全体の雰囲気やその人とあった場面などが手がかりになります。

大切なのは『思い出したい情報に結びつける手がかりは、多ければ多い方が良いのですが、手がかりに結びつける情報は、少なければ少ない方が良い』ということです。

ちょっとややこしいですよね・・(^◇^;)
(手がかりに関しては次回以降詳しく解説いたしますので今はさらっと見といていただければ良いと思います!)

手がかり依存性忘却に対しての対処


想起(思い出すこと)は、手がかりが提示されたときに起こる現象です。つまり手がかりが無ければ、想起できない(思い出すことができない)ことになります。

この手がかりが無いために思い出せない現象が、手がかり依存性忘却です。

この対処法は、まずは、覚えておきたい情報を、何かしらの手がかりと結びつけることです。

情報と手がかりが結びついていないと、思い出すことができません。

また、手がかりは適切なものである必要があります。(例えば、試験であれば、試験問題に含まれることが予想される情報が、結びつけるべき手がかりになります。)

関連付けるべき手がかりは何かを考えることも大切だということですね_φ( ̄ー ̄ )

まとめ


今回は忘却の後編として、対処法についてでしたが、ちょっと具体的にイメージできない部分もあったかと思います。

記憶に関しては奥が深く、記事にする順番を間違えたかもしれません(;_;)!
(タイトルに「分かり易く解説」と書いてるのにすいません!..後ほど挽回します🔥)

次回は、効率的に記憶する上で、絶対に守らなければならない『記憶の原則』についてのお話です!次回記憶シリーズもお楽しみに!

それでは、今日も素敵な日になりますように☆

Have a nice day♪