『記憶』の仕組みを分かり易く解説!その7【実践編3『関連付け』】

脳に関する話 記憶力

こんにちは、Yuzuruです。

今回は記憶の仕組み(実践編)、『関連付け』についてです!

以前からの続きになってますので、記憶力を高めたい方は最初の記事から読んで頂ければ理解できる内容になっています(^^)


(実践編はこちらからです↓)


目次(この記事を読んで分かること)↓↓↓

  1. 1. 思い出す為には「手がかり」と「関連付け」が必要
  2. 2. 関連付けの方法
  3. 3. 関連付けのポイント
  4. 4. まとめ

思い出すには「手がかり」と「関連付け」が必要


前回、想起練習の重要性について解説しましたが、実はそれだけでは不十分です。

覚えたい情報だけを想起練習しても、意図した時に想起する(思い出す)ことはできません。

なぜなら、『ある情報を想起できるようにするには「手がかり」と「関連付け」が必要』だからです。

関連付けをして初めて、手がかりが示された時に、それと関連づけられた情報を想起できるようになるのです。

これだけでは全くピンと来ないので、具体例をあげて説明していきます!

試験の例


たとえば、

フランスの歴史に関する記述が複数あり、太字の部分が試験で出る部分だとします。

  1. ①「ルイ9世はアルビジョワ派を根絶し、南フランスに王権を拡大した。」
  2. ②「百年戦争の後半、シャルル7世が即位し、カレーを除く領土を回復した。」

この場合「ルイ9世」や「シャルル7世」を覚えたいわけですが、「ルイ9世」と「シャルル7世」だけを覚えても本番で思い出すのは難しいのです(゚Д゚)

理由は、「ルイ9世」や「シャルル7世」を思い出すための「手がかり」と「関連付け」をしていないからです。

では、どうやって覚えればいいのかというと、

問題文に含まれそうな情報から、記憶対象となる情報を想起する練習」をすれば良いのです◎

つまり、「ルイ9世」だけをひたすら思い出す練習をするだけでなく、「アルビジョワ派」や「南フランス王権拡大」という手がかりとなる情報から、「ルイ9世」という情報を思い出すという訓練をする必要があったわけです。

ですが多くの人は、手がかりと関連付けが重要だということは知らないので、覚えたいことを繰り返すだけですよね。

人の名前を覚えたいときは、その人の名前を繰り返して覚えたりします・・・ですがこれでは顔と名前の関連付けが出来ていないので、人の顔を見たときに、名前を思い出せません。
(なかなか人の名前が覚えられない理由はこれだったんですね.. (-o-;))

そして「手がかり」から情報を思い出すために大切なのは、

    手がかりから記憶対象の情報を想起する(思い出す)練習を繰り返すこと

です。ここでも想起練習が活躍するのですね◎

(想起練習のやり方はこちらを参考にしてください↓)


関連付けの方法


関連付けの具体的な方法として、2パターンご紹介します。

  1. 1. 手がかりとなる情報を見て、記憶する対象を想起する
  2. 2. 手がかりとなる情報を口に出して言ってみて、その音声的な情報から、記憶する対象を想起する

想起練習を繰り返すほど、手がかりと記憶対象との結びつきは強まっていき、手がかりを見た(聞いた)瞬間に、それと結びついた情報が思い出されるようになります◎

関連付けのポイント


記憶したことを思い出すためには、「手がかり」と「関連付け」が必要で、それが無いと情報は思い出すことができないということは分かりました。

ここで一つ重要なポイントがあります。

『適切』な手がかりと関連付けが重要

手がかりとの関連付けが大事だからといって、何と関連付けても良いわけではありません。

想起したい情報は、「適切な手がかり」と関連付けなければならいのです..!

たとえば、人の名前を何かと関連づけるときは、その人の服装と関連付けるのはNGです。
次に会うときはその人が違う服を着ていれば、その人の名前を思い出せなくなってしまいます(-o-;)

人の名前を覚えるときには、その人の顔と関連付けることです。そうすれば、その人の顔が変わらない限り、名前を思い出せます◎

試験に出そうな事柄を覚えるときにも、どうでもいい情報と関連付けてはいけません..!

試験勉強をするときは、試験問題に含まれそうな情報と関連付けをすることが大切です_φ(・_・ memo

情報の関連付けをするときのポイントは、

関連づけるべき手がかりは何かを考え、適切な手がかりと関連づけること

これが大切なんですね。

まとめ


今回は、記憶した情報を思い出すために、必要な『関連付け』についてまとめました!

今回の内容をまとめると、

  1. 1. ある情報を思い出すためには「手がかり」と「関連付け」が必要
  2. 2. 「手がかり」から記憶したい情報を思い出す練習(想起練習)を繰り返す
  3. 3. 想起練習を繰り返すほど、手がかりとの結びつきが強まる
  4. 4. 関連付ける「手がかり」は「適切」な情報を選ぶ

次回は記憶力を高めるために必要な「手がかり」についてさらに踏み込んで解説していきます!

それでは、素敵な一日をお過ごしください☆

Have a nice day♪