『記憶』の仕組みを分かり易く解説!その1【記憶とは?】
こんにちは、Yuzuruです。
今回は『記憶』についての話です。
この記事はこんな不安や疑問を持ってる方におすすめです◎
- 年々記憶力が低下している気がする...
- そもそも記憶の仕組みを知りたい
- 記憶力を上げたい!
歳を重ねていくと、「あれ、なんか最近記憶力が低下してる気がする・・」と不安になった事がある方も少なくないと思います。
記憶力に関してまず結論から言いますと、人間は何歳からでも、
「記憶力は鍛えられます!!」(°▽°)ヨカッタ−!
ではそもそも僕らはどうやって記憶しているのでしょう。
記憶力を高めて豊かな人生にする為に、まず記憶の仕組みを知ることから始めていきましょう◎
目次↓↓↓
そもそも記憶とは?
一般的には「何かを覚える事」が「記憶する事」だと考えられていますが、正しくは、『情報が入ってから出ていくまでの過程』を丸々含めてを記憶というそうです◎
そして記憶の過程は次の3段階から成り立っています。
- 1.記名
- 2.保持
- 3.想起
これだけではよく分からないので、一つずつ解説します!
記名
あまり聞きなれない言葉ですが、記名とは「情報を記憶として取り込むこと」です。
つまり「覚える」という事です!
保持
漢字のごとく、「記名した情報(覚えた情報)が一定時間保たれること」です。
想起
最後の段階が「想起」です。「保持されていた情報が、一定時間後に外に現れること」を言います。
つまり「思い出す」というところですね!
記憶するには、この3つの機能が必要になります。3つのうち1つでもうまく機能しなければ、情報を思い出すことができません。
うまく記憶する為には、この3つの段階が適切に機能するようにしてやる事が大切なのですね。
記憶の種類
記憶といっても、数秒しかもたない記憶もあれば、忘れられない記憶もありますよね。
何年経っても思い出せるような記憶を長期記憶と言いますが、長期記憶するためにもまたいくつかの段階があります。
- 1.感覚記憶
- 2.短期記憶
- 3.長期記憶
これを記憶の「三段階モデル」と言います!(°▽°)ナルホド
感覚記憶
感覚記憶とは、超短時間だけとどまる記憶のことを言います。
まず僕ら人間には「感覚器官」(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚)があります。
いわゆる五感と呼ばれるこれらの器官からは、絶えず情報が入ってきています。
今も、
視覚的にはその中心にこの文章が見え、
聴覚的には周囲の雑音が聞こえ、
嗅覚的にはその場所のにおいを感じ、
触覚的には服が全身に触れているのを感じ取ることが出来ます。
これらの外界からの刺激は1秒以内の超短時間だけ感覚にとどまります。この超短時間だけとどまる情報を「感覚記憶」といいます◎
刺激がなくなると、すぐに感覚記憶は消え去ってしまいます。
つまり、僕らは入ってきた情報すべてを記憶しているわけではないんです。
普段服が全身に触れている感覚も、周囲のにおいや雑音を感じ取っている事も意識はしてないですよね。
意識にのぼるのは、感覚記憶の一部だけなのです。
Q.ではどういう情報が意識にのぼるのか?
答えは、『感覚に注意を向けた情報』だけが意識にのぼる事ができます。
例えば、服が肌に触れる感覚は普段は意識されないですが、この感覚に注意が向くと、意識できるようになります。
このように、注意を向けるとこの感覚は意識できるようになり、そこから初めて短期的に記憶できるようになるのですね。
短期記憶(ワーキング・メモリ)
そうして短期記憶にのぼってきた情報は、音声的に繰り返したり、頭に映像を思い浮かべたりしている間だけ、維持する事ができます。
繰り返しをしていないと、15〜30秒で短期記憶内の記憶は失われてしまいます。
短期記憶の容量
また、短期記憶には容量があります。
容量を超えて短期記憶に入ってきた情報は、水が目一杯入ったコップにさらに水を注ぐように、あふれ出てしまいます。
その容量は、4つ前後だと言われています。(4つの前後の情報だけ記憶できるということですね)
短期記憶できる情報はかなり少ないのです(゚Д゚)
長期記憶
長期記憶は、数分から数日、長いものだと数年数十年と保持できる記憶のことを言います。
容量は無制限で、最近の試算によれば、なんと1ペタバイトもの情報を保存できるそうです!(ペタバイトって何!?)
1ペタバイトは、1テラバイトの1000倍、1ギガバイトの100万倍です!とりあえずとんでもない大容量であることはわかりますね(^◇^;)
こんなに大容量も記憶できるのに、僕らは十分に使いこなせていません。
昨日の朝食は何を食べたか忘れるし、何度も会ってるのにその人の名前を思い出せないし、今朝読んだニュースの記事の見出しもすっかり忘れてしまいます。
それはなぜでしょうか。
答えは、それらの情報が
- 短期記憶から長期記憶に移行していない
からなのです。
ではどうすれば短期記憶から長期記憶に移行してくれるのかというと、
『繰り返すこと』です!
脳内では、ある処理が行われると電気的、科学的な信号が流れます。それが繰り返されると、その処理を効率的に行えるように、脳に構造的な変化が起こります。(具体的には、関連する神経細胞の組織が太くなり、伝達される信号の強さと速さが増します)
覚えたいことは最終的に長期記憶に移行しないといけないんですね。具体的な方法に関してはまた次回以降に書きます!
まとめ
今回は記憶の基本の部分について書きました。本当はもっと書く予定でしたが、記憶については書きたいことが多く長くなりすぎるのでこの辺で(^_^;)
今回のまとめ↓↓↓
- 記憶とは「情報が入って出て行くまでの過程」のことを言う
- 記憶の過程には、記名、保持、想起がある
- 3つの過程のうち1つでも欠けると思い出すことができない
- 記憶には「感覚」「短期」「長期」がある
- 長期記憶に移行するには「繰り返し」が必須
次回以降も、記憶と深いつながりのある脳の一部分『海馬』について、さらに『記憶力の高め方』等をまとめていきますのでお楽しみに!
今回もありがとうございました!
(今回特に参考にした本はこちらです↓)
それでは、Have a nice day♪