【初心者向け】ライブでの音響の仕事〜大まか流れ編〜
こんにちは、音響始めて15年のYuzuruです。
僕はフリーランスで音響の仕事をしていますが、特にライブPAが好きなので好んでよく引き受けます。今回はライブ時においての音響さんの仕事を解説したいと思います。
この記事はこんな方にオススメです👍
- ライブ音響について知りたい
- 今後PAをやる予定がある
- 将来音響さんを目指している
- ミュージシャン
この記事を読んで得られること↓↓↓
- ライブPAの仕事の流れが分かる
- 音響さんについて理解が深まる
ライブの規模によって作業量が変わるので、ここでは基本的な小中規模の現場での事を書いていきます◎
ライブでの音響さんの仕事とは
基本的に音響の仕事は、
①音をもらう
②音をまとめる
③音を出す
以上です。単純ですがこの作業の中でどんな仕事が出来るかです。一つ一つ深ぼると長ーくなりすぎるので、今回は音響さんの1日の仕事の大まかな流れを書いていきます。(個人的見解も含む…)
一日の基本的な流れ
1.掃除、仕込み、セッテイング
まずはステージ上が綺麗かどうか、当然ですよね。1から仕込む所なら大抵は綺麗ですが、日常的に使われてるステージは掃除されていない場合もあります。
それが味である場所なら良いのですが。。掃除するかしないかは「どっちの方が演者が良いパフォーマンスが出せると思うか」の基準で判断すれば良いと思います。
ステージが良ければ仕込みを始めます。その日に必要な分のスピーカーやアンプを設置し、マイクやDI、ドラムセットやアンプ類もセッテイングしていきます。ミキサー側はミキサーやアウトボードの設定をしたりします。
2,インプット、アウトプットチェック
ミキサー、アンプ、スピーカーが繋がって音が出る状態になったら、全てのスピーカーを一つ一つ音を鳴らしてチェックしていきます。この時音が出なければ、理由を探っていきます(→結線が間違っている、スピーカーorアンプが故障、ミキサーのガリ(埃によるトラブル)、ボリュームの上げ忘れ(結構ある苦笑)等・・・)
同様にマイクの音が鳴るか、DIにファンタム電源が送られているか、結線が間違っていないか等をチェックします。
3.スピーカーチューニング
問題なく音が出る事が確認出来たら、スピーカーのチューニングをします。(ヘイ、チェックワンツー🎤ってやつです)やり方は人それぞれですが、目的としては、場所や機材によって不都合な音(音がこもってたりスカスカだったり)があるので、それをフラットにする為にEQで調整するという感じです。
4.リハーサル
個人的にはここが一番脳みそフル回転しています。よく知る場所、演者なら問題ないですが、初めての場所で組数が多くて大所帯で持ち込み機材が多くてリハ時間も少ない・・とかだとそれはもう超絶効率の良さが求められます。仕切る役の人が居なければ自分で仕切ってリハを進めていきます。
リハーサルで重要なのは演者さんとのコミュニケーションです。演者さんの出したい音を出すのが音響の役割の一つなので、まずはその人がどんな音(歌や表現)を出したいのかを考えます。その上でこちらがコントロールする音量や音質に関して難題があれば相談しつつ決めていきます。(音響と演者の関係性に関してはまた深ぼって別の機会に書こうと思います◎)
5.ステージ周りチェック
リハーサルが終わったら、もう一度ステージを綺麗にします。
6.本番
緊張の本番です。リハーサルと違う部分に注意です。お客さんの入り具合によって音が吸われたり演者さんのテンションによっても音量が全然変わりますので、初動に注意して調整します。音が落ち着いてきたら後は程よい集中力を保ってライブを楽しみながらオペします♬
7.バラシ、撤収
使用したマイクやケーブル類をアルコール消毒やタオルで綺麗にしつつ片付けていきます。バミリテープ等剥がし忘れにも気をつけて最終確認が終われば会場を出ます。
8.打ち上げ
その日のイベントに乾杯です!よっぽど予定がない限りは打ち上げには参加した方がお得です。大抵音楽の話になりますし、演者さんから「今日は最高でした」とか「実は本番のモニターが小さかったっす」とか音の感想を言ってくれたりします。音響に慣れてない初めのうちは特に、ライブ後にはフィードバックをもらうのが伸びるコツだと思います。
終わりに
かなりざっくりですがライブPAの流れはこんな感じです!細かい知識や技術については今後別の機会に書きたいと思います(^^)
音響は緊張感やプレッシャーもある仕事ですがその分やりがいのある仕事だと思います、一緒に学んでいきましょう!
ありがとうございました(´ー`)ノ