【ノルアドレナリンの役割】闘争 or 逃走!?戦うホルモン
こんにちは、Yuzuruです。
今回は『ノルアドレナリン』というホルモンについて、その役割や、日々の生活での活用方法をご紹介します!
『ノルアドレナリン』は『ドーパミン』や『セロトニン』と合わせて、三大神経伝達物質と呼ばれるほど重要な脳内ホルモンです。
ノルアドレナリンによってモチベーションが高められると、仕事の効率化などにも繋がるので、参考にしていただければ幸いです(^^)
(ドーパミン、セロトニンの記事はこちらからどうぞ☆↑)
目次(この記事を読んで得られること)↓↓↓
- 1. ノルアドレナリンとは?
- 2. ノルアドレナリンの役割
- 3. ノルアドレナリンとアドレナリンの違いは?
- 4. 日常でのノルアドレナリン活用方法
- 3-1. 「短期集中」を利用してモチベーションUP
- 3-2. ドーパミンとノルアドレナリンを使い分ける
- 3-3. 休みを工夫してノルアドレナリンをコントロールする
- 3-4. スマホを切って仕事を完全に忘れる
- 5. まとめ
ノルアドレナリンとは?
ノルアドレナリンとは、緊張状態で分泌される脳内物質です。
たとえば原始人が猛獣と出会ったとして、そんなときの原始人のノルアドレナリンは全開です..!
もし原始人がサーベルタイガーと出会ってしまったらどうするか、選択肢は二つです。
「逃げるか?」 「闘うか?」 です。
ボーっとしていてはすぐ殺されてしまうので、一瞬の判断が求められます..!
闘うなら、すぐ武器を手にとって攻撃する!逃げるなら一目散に逃げる!とにかく素早く行動しなければなりません。
この追い詰められた状況において、一瞬で正しい判断を行うための脳内物質が、ノルアドレナリンなのです。
ノルアドレナリンは英語では、『fight or flight』の物質と呼ばれるそうです(まさに闘争か逃走の物質です◎)
ノルアドレナリンの役割
ノルアドレナリンの役割は、まさに生きるか死ぬかという限界の緊張状況から救ってくれる、機器回避のための緊急物質なんですね( ゚д゚)
緊張状態でノルアドレナリンが分泌されると、脳が研ぎ澄まされ、集中力が高まり、判断力が高まります。
「一瞬で正しい判断ができるようになる」というのが、ノルアドレナリンの特徴です。
さらに、同時に記憶力や学習能力も高まります..!
また同じ目に遭わないために、その場所やシチュエーションを記憶し、学習するのですね。
そしてさらにノルアドレナリンには、筋肉をはじめ身体能力を高める作用まであります!
これは、一目散で逃げる場面でも闘う場面でも、筋肉や心肺機能を増強して、自分が有利になるように働こうとするためです。(火事場の馬鹿力などがわかりやすい例ですね◎)
ノルアドレナリンとアドレナリンの違いは?
ここで気になるのが、「アドレナリン」との違いです。
どちらかと言えば、「アドレナリン」という物質の方が有名な気がしますよね。
よく興奮した状態で「アドレナリン全開だー!」と言ったり?(聞いたり)します。
ノルアドレナリンとアドレナリンの違いは何なのでしょうか?
細かく解説すると長ーくなるので、ここでは大まかな違いを説明します!
まず、ノルアドレナリンもアドレナリンも、別名「闘争か逃走か」の物質と言われています。
その作用も、先ほど説明した「集中力を高める」「心拍数をあげる」「筋力を増強する」など、共通する部分が多くあります◎
一番異なるのは、受容体のある場所です。
(※受容体というのは、簡単に言えばアドレナリンやノルアドレナリンを受け取る(くっつく)ところです)
ノルアドレナリンの受容体はほとんどが脳内にあるのですが、アドレナリンの受容体のほとんどは心臓や筋肉など全身にあります。
つまりどういうことかと言うと、、、
- 危険に直面したときに、脳に働いて集中力を高め、瞬時に正しい判断ができるようにサポートするのがノルアドレナリン。
- 危険に直面したときに、心肺機能を高めて、全身に血液を送り、筋力を増強して、身体機能を高めるのがアドレナリン。
主に脳に効くのがノルアドレナリンで、主に全身に効くのがアドレナリンというわけですね。
そしてこの二つは、ほぼ同時に分泌されていると考えられています。
ここから分かるのは...要は二つとも似たような作用があるということですね!(°▽°)
日常でのノルアルアドレナリン活用方法
さて、ではここからはノルアドレナリンを日常で活かす方法について4つご紹介していきます!
「短期集中」を利用してモチベーションUP!
ノルアドレナリンは「短期集中」「一発逆転」したい時に利用しましょう。
子どもの頃、夏休みの宿題をギリギリまでやらずに、最後の数日で全部片付けたという経験ありませんか?
なぜずっとできなかった宿題が最後になると、たった数日で出来てしまうのか。
理由はシンプルで、「今日中に宿題を終わらせないと、明日先生に怒られる!(゚o゚;;」というプレッシャーがかかるからです。
ビジネスでもよくありますよね、
「今日中にプレゼン資料を作らないと大変なことになる!」
「納期が明日に迫っている!」
などなど..
こうした締め切りが迫った状態では、多かれ少なかれ緊迫感や緊張感などの「ストレス」がかかっています。
そうなると必然的に、ノルアドレナリンが分泌されます。その結果、集中力や注意力が高まり、猛烈に仕事がはかどるというわけです。
ちなみに、わざと期限や時間にタイム制限を作って、集中力を高める方法を『タイムプレッシャー』と言います。よく仕事や勉強の効率化する話で出てきますね◎
脳科学的にも、効果があると証明されているテクニックなので、ぜひ使っていきたいテクニックです(^^)
ただし長期間継続できるものではない
ただ、一つ注意点があります。
ノルアドレナリンを利用した仕事術や勉強術は、恐怖やストレスを利用して集中力をアップさせるという方法です。
つまりこの方法は長期間継続してできるものではないということです。
長期間恐怖やストレスがかかり続けると、どう考えても精神的に良くないし効率も下がっていきますよね(ーー;)
「ノルアドレナリンが効果を発揮するのは、あくまでも短期決戦に限定される」ということを覚えておきましょう◎
ドーパミンとノルアドレナリンを使い分ける
ノルアドレナリンが短期決戦向けということはわかりました。
では長期的にモチベーションを保ちたい場合はどうすれば良いのでしょうか。
答えはズバリ、、、
『ドーパミン』を活用するということです!
まず、人間の行動のモチベーションは2つあります。
「不快なことを避ける」
もう一つは、
「快適なことを求める」
これは「ノルアドレナリン型モチベーション」と「ドーパミン型モチベーション」とに分けることができます。
- ・ノルアドレナリン型モチベーション・・・「恐怖」や「不快」や「叱られること」を避けるために頑張る
- ・ドーパミン型モチベーション・・・「楽しさ」「ご褒美」「褒められる」などの報酬を求めて頑張る
子どもの勉強を例にすると、
ノルアドレナリン型↓
「親や先生に叱られないために頑張る」
ドーパミン型↓
「親や先生に褒められたいから頑張る」
頑張るのは同じですが、動機が全然違いますよね。
ノルアドレナリン型は危機回避の反応なので、即効性があります。一方ドーパミン型は結果と報酬が得られてから、「次も頑張ろう」とモチベーションが上がるので、動き出すのには時間がかかるという特徴があります。
以上のことから、短期ならノルアドレナリン型、長期ならドーパミン型のモチベーションで頑張るというのが、理想的だと言えるのですね◎
(ドーパミンの出し方については以前の記事をご覧ください)
(引用:脳を最適化すれば能力は2倍になる)
休みを工夫してノルアドレナリンをコントロールする
緊張状態を解き、ノルアドレナリンをオフにすることもとても重要です。
仕事が終わって帰宅した夜の時間帯や休日は、「リラックスタイム」を確保し、精神的な緊張から解放される時間を作りましょう。
そうやってノルアドレナリンの分泌をオフにするから、また必要量のノルアドレナリンが生成されるのです◎
「緩急」を意識して、仕事をするときはバリバリ頑張る!オフのときはゆっくり休むか、思いっきり遊ぶ!
リフレッシュを意識することで、ノルアドレナリンが垂れ流される状態を止めることができるんですね。
何事もバランスが大切です。
スマホや携帯を切って仕事を完全に忘れる
せっかくリフレッシュのために温泉に行ったり旅行に出かけても、スマホや携帯ばかり見ていては、ノルアドレナリンはオフになりません・・(ーー;)
- スマホのスイッチ = ノルアドレナリンのスイッチです!
仕事のメールやLINEに意識が向いているというのは、ワーキングメモリが働いている状態です。
それはつまり、ノルアドレナリンを必要としている状態とも言えます。
リフレッシュの時間はスマホをオフにして仕事を完全に忘れる。そうすることで、脳も精神も休めることができるのです◎
自分のパフォーマンスを最大限高めるためにも、意識して実践していきたいですね_φ( ̄ー ̄ )memo
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、闘争と逃走のホルモン『ノルアドレナリン』について解説しました。
ざっくり内容をまとめると、
- 1. ノルアドレナリンは緊張状態で分泌される
- 2. ノルアドレナリンによって集中力や、身体能力が高まる
- 3. アドレナリンと共通する部分が多い
- 4. ノルアドレナリンは「短期集中」で活用すべし
- 5. 長期的にはドーパミンを活用すべし
- 6. 身体のためにもノルアドレナリンをオフにする時間を作る
というわけで、上手にノルアドレナリンをコントロールしていきましょう(^^)
と言いつつ、正直ノルアドレナリンだけをコントロールしても効果は薄いと思うので、「ドーパミン」や「セロトニン」も合わせてコントロールしていくのがBestですね!
人間の身体に意味のない物質や機能は存在しないと思うので、どうせなら生きてる間に最大限活用していきましょう(^^)
それでは、ありがとうございました。
今日が素敵な日になりますように☆
Have a nice day♪