空腹で活性化する【オートファジー】とは??【細胞のリサイクル】

ダイエット メンタル改善

こんにちは、Yuzuruです。

「空腹は身体にとって良い事が起こる」ということは最近色々なメディアで紹介されてるので、ご存知の方も多いと思います。

今回はなぜ空腹(飢餓状態)が身体に良いのか、その要因の1つである、

『オートファジー』という働きについて具体的に解説していきます!

ノーベル賞もののすごいシステムでした!

目次↓↓↓

  1. オートファジーとは?
  2. オートファジーの役割
  3. オートファジーが活性化する時
  4. オートファジーはどこでも起きる?
  5. まとめ

オートファジーとは?


「オートファジー」とは日本語では「自食作用」と呼ばれたりしますが、自分で自分を食べるという意味で・・

具体的には、

細胞が自分自身で、「細胞内にある不要な物質を分解して、リサイクルする仕組み」です!

健康状態を保つための超重要なはたらきなのですね_φ( ̄ー ̄ )

オートファジー自体は50年ほど前に発見されてましたが、その過程に関係する因子が長らく不明だったため、研究がなかなか進まず、研究する人も少なかったようです。

ノーベル賞受賞で一気に注目

研究が一気に進んだのは1990年代のことで、東京工業大学の大隅良典先生によって、オートファジーを制御する遺伝子群が発見されたことがきっかけでした。

そして2016年にその大隅良典栄誉教授がノーベル生理学・医学賞を受賞されたことで、世界的に一気に注目されました!

オートファジーの役割


オートファジーの役割は、

    ・細胞内の不要な物質を分解する
    ・細胞内部を障害から守る
    ・不要なタンパク質をアミノ酸にリサイクルする
    ・飢餓時に栄養素を作り出す

などが分かっています◎

細胞内の不要な物質を分解&リサイクル!

細胞が健康に生きていくためには、細胞内を常に入れ替えていくことが大切になります。

実は僕たちの細胞は、毎日増えたり減ったりして入れ替わっています。

ずっと掃除をしないと部屋が散らかってゴミが溜まっていくのと同じで、実は細胞内にもゴミが溜まっていきます。

この不要なゴミが溜まっていくと、細胞が汚れて異常事態になるので、身体の色んな部分に悪影響が出ます(~_~;)(ALSやパーキンソン病も細胞内に異常なタンパク質が貯まることが特徴の一つだそうです)

この不要なゴミを分解して、細胞内を健康に保つ役割をしているのが日常的に行われているオートファジーです。

そしてゴミだと判断された不要なタンパク質は、アミノ酸にリサイクルされます。そしてそのアミノ酸が再合成されることで、また体内で新しいタンパク質が作られるという仕組みです(°▽°)
(タンパク質は、20種類のアミノ酸が色々な順番でつながったものなのです)

細胞がどんどん生まれ変わっていくので肌つやもよくなるし、体内からアンチエイジングの効果が得られると言われているのですね◎

オートファジーが活性化する時


オートファジーは、日常的に行われています。

日常的に行われはいるのですが、オートファジーが特に激しく活性化する時があります。

それが、『空腹(飢餓状態)』の時です!

体が飢餓状態になると、焦った細胞は自身の一部を過剰に分解して、それを栄養素にしてしまうというわけですね。

この空腹時のオートファジーはだいたい最後に食事を摂ってから、12時間〜16時間後に活性化すると言われています◎

このオートファジー活性化の時間が、空腹ダイエットのもとになってたりするのですね(^^)

(空腹ダイエットに興味がある方はこちらの記事をどうぞ↓☆)

(こちらの本も「空腹」に関しては有名な本で分かり易かったのでリンクを貼っておきます↓☆)

オートファジーはどこでも起きる?


私たち動物は、飢餓状態になるとオートファジーが活性化し、どんどん細胞が分解されていきます。

食事を食べないなら自分を食べる!という感じで、身体のあらゆるところで細胞が分解されていきます。

筋肉や、肝臓、心臓までも構わずどんどん分解されていきます(゚Д゚)!

ですが一つだけ、

頭だけは別で、絶食によって他の部位でオートファジーが起こっている中、海馬(記憶に関わる大事な部位)や小脳(歩く時にバランスを取ったりする部位)の神経細胞は、オートファジーが活性されていなかったそうです!

体は食べるけど脳は食べないんですね。脳細胞まで食べられたら急速に衰えていきそうですもんね(・_・;(絶食しすぎるとわかりませんが..)

まとめ


ということで、いかがだったでしょうか!

生きるため、健康を保つためにオートファジーは必要なのですね。

オートファジーが大切な機能だということは分かりましたが、まだ肝心の『オートファジーの仕組み』を説明していません!

調べたところ、面白いのですがなかなかマニアックだったので、次回に持ち越します笑。

『オートファジーがどうやってできるのか!?』を知りたい方は次回もぜひチェックしてみてください(^^)


それでは、今日も日夜研究に没頭する研究者の方々にエールを送りつつ...

Have a nice day♪