【バンドワゴン効果とは】事例を解説!行列が行列を呼ぶ現象
こんにちは、Yuzuruです。
今回のテーマは『バンドワゴン効果』です!
前回の『スノッブ効果』は「みんなが持ってるモノの価値を低く見積もる心理現象」でした。
『バンドワゴン効果』はその逆の効果です!簡単に言えば「流行りに乗っかりたい心理」です。
具体例をあげて解説していきますので、ぜひ活用していただければと思います◎
目次(この記事を読んでわかること)↓↓↓
バンドワゴン効果とは?
バンドワゴン効果とは、「自分の意見や行動を周囲に合わせたり、多数派の意見に従いやすい心理現象」を言います。
こんな言葉を聞いたことありませんか?
- 「赤信号、みんなで渡れば怖くない!」
まさにこれがバンドワゴン効果です..!(同調効果とも言います)
「バンドワゴン」というのは、パレードの先頭を走る「楽隊車」のことで、「勝ち馬に乗る」「時流に乗る」などの意味があります◎
アメリカの経済学者バーヴェイ・ライベンシュタイン氏が提唱した心理現象で、1950年に発表した論文の中で、スノッブ効果、バンドワゴン効果、ヴェブレン効果について述べられています。
バンドワゴン効果の具体例
ではいくつか具体例をみていきましょう↓
行列のできているお店
行列ができているお店を見かけると、「こんなに行列ができるなんてきっと美味しいに違いない!」と思いますよね?
私たちはそのお店やモノ自体を知らなくても、みんなが並んでいるということは価値があると判断する傾向があります。
行列ができるお店には、行列がさらなる行列を呼んでいくというバンドワゴン効果が働いているのですね◎
SNSのフォロワー数
SNSにおいてもバンドワゴン効果は働いています。
数万、数百万人のフォロワーがいるインフルエンサーの発言や商品の紹介などは、影響力がすごいですよね。
同じ発言でもフォロワー0人の人間の発言では、1mmも影響力はありません。
両者の違いはフォロワー数で、「どれだけの人から支持されているか?」というものです。
「数万人のフォロワーがいるインフルエンサーが言うことだから..!」
「インフルエンサーが取り上げていた商品だから」
というように、数万、数百万人の注目が集まる発言となると、バンドワゴン効果が働いてくるのですね。
モテる人はどんどんモテる
モテる人はバンドワゴン効果でどんどんモテていきます。
たとえばイケメンがモテる理由は、顔が整っている、身長が高いなど、その整った容姿があげられますが、果たしてそれだけでしょうか??
実はここにもバンドワゴン効果が隠れて働いてることがあります。
「○○くんって本当にイケメンだよね。」という発言を聞いて、それまで特に意識していなかったのに、本当にその○○くんがイケメンに見えてきた経験ってないですか?
他人や周りからの評価で、その男性のかっこよさが増していくのです。
そして「○○くんはイケメン」という口コミのおかげで、その男性の評価はどんどん上がっていき、さらにモテモテになっていくという羨ましい現象が起こるのです..!
もちろん男性に限らず、女性でも同じことが言えます。
よく恋愛は「周りから攻めていけ」なんて言葉を聞きますが、バンドワゴン効果からすると理にかなった良い方法なのかもしれません(^^)
鬼滅の刃の大ヒット
2020年、映画『鬼滅の刃』というアニメが大ヒットしました。
作品が素晴らしいのはもちろん!ですが、ここまで世界的に大ヒットしたのは、バンドワゴン効果が最大限に発揮されからという理由もありそうです。
鬼滅の刃はアニメ放送後から徐々にその認知度を高めていき、映画が公開される頃にはどこもかしこも「鬼滅の刃グッズ」で溢れていました。
この時期にSNSで話題になったのが「単行本が売り切れ続出!」というユーザーの声です。
供給が追いつかなかったことで、本を手に入れたいユーザーの検索が増え、レア度が高まりました。その結果、「鬼滅の刃」自体の価値を大きく高めることになったんですね。
戦略も功を奏して、「鬼滅の刃」にハマる人が激増しました。
そしてそんな「鬼滅の刃」にハマる人たちを見て、「鬼滅の刃」に興味を持つ人が出てくる。
まさに、世界中にバンドワゴン効果が働いたわかりやすい例だと思います◎
なぜバンドワゴン効果が現れるのか?
バンドワゴンが生まれる背景には、人間が昔から個人ではなく集団で行動する生き物だったことが関係していると言われています。
つまり人間の本能なんですね。
人間はもともと『帰属意識(集団に属していたい欲求)』があり、バンドワゴン効果はその『帰属意識』に訴えかける心理現象なのです。
バンドワゴン効果には人間の持つ本能が影響しているため、効果も絶大というわけですね。
バンドワゴン効果の活用事例
それでは、日常においてのバンドワゴン効果の活用事例を2つみていきましょう↓
営業やマーケティングに活用する
バンドワゴン効果は営業やマーケティングでよく活用されています。
たとえば、
- 「多くの人が〜」という言葉を使う
- 似ている人を引き合いに出す
- 人気ランキングを使う
などなど。
「多くの人が〜」という言葉を使う
これは本当によく使われていますし、聞いたことがある方も多いと思います。
人は「多くの人が〜してます」という言葉に弱いのです。
この言葉を使われると、すぐさまバンドワゴン効果の本能が呼び覚まされてしまうからです..!
「(みんながそうなら)だったら自分もそれにする!」というふうに。
たとえば、スマホで新しいプランが出たとき、「多くの方がこのプランにの乗り換えてます」と言われると、「じゃあ乗り換えようかな・・・」という気分になったり、
「本」はある程度売れると「10万部突破!」などの帯がついたりしますが、これもバンドワゴン効果を使った戦略なのです。
似ている人を引き合いに出す
似ている人を引き合いに出すと、さらにバンドワゴン効果の力を強くすることができます。
たとえば、40代の女性顧客にダイエット商品を売りたいのであれば、このように伝えます↓
- 『こちらの商品は40代女性からも広く支持をしていただいています。』
このように、自分と似た人たちが成果を出せているのであれば、「じゃあ私にもできるかも!」と自信を持ってもらうことができるようになるということですね。
人気ランキングを使う
人気ランキングを使うことで、その商品の購入率を高めることができます。
Amazonや楽天、多くの通販サイトでは、トップページに人気ランキングが表示されています。
これだけで購入率が上がるのです。
たとえば、人気ランキングの上位のモノってたいてい良いモノ見えませんか?
特にこだわりがない買い物だとしたら、悩むのが面倒なので「1位のモノだから間違いない!これにしよ〜」と軽い気持ちで買ってしまったりするものです。
このように見ていくと、いかにマーケティングにおいてバンドワゴン効果をが重要視されているかがわかりますね◎
恋愛で活用する
もう1つ、恋愛においてのバンドワゴン効果の活用事例をいくつかみていきましょう!
恋愛でバンドワゴン効果を使うには、
- 1. ネガティブ発言はしない
- 2. SNSのフォロワーを増やす
- 3. 別れた後は周りに好印象を与える
- 4. 思い込みをさせる
1. ネガティブ発言はしない
まず、バンドワゴン効果を活用するときにネガティブ発言は不適切です。
「自分は全くモテない」と言った発言は、自分自身で自分の価値を下げてしまっているからです。
とはいえ、「自分はモテる!」と発言してもただの自惚れだと勘違いされて終わるので、常に異性の影をチラつかせるなどして異性から好かれているアピールをするのが良いそうです。
(・・・常に異性の影をちらつかせてアピールするって、難しいですよね笑)
2. SNSのフォロワーを増やす
SNSのフォロワーを増やすことでも、バンドワゴン効果が発揮できます。
フォロワー数が多いと、周りの人は「この人は人気なんだ、みんなに好かれているんだ」と思い、安心感を感じるようになるようです。
そして、
「こんなに人気な人なんだから、私もお近づきになりたい」
「こんなに人に好かれているのだから、自分だけのモノにしたい」
と言った恋愛感情に発展させていくことが可能だそうです◎
3. 別れた後は周りに好印象を与える
別れた彼氏・彼女と復縁したい、もしくは後悔させたい方はバンドワゴン効果を活用してみるのはどうでしょうか!
どういうことかと言うと、破局後、自分の殻に閉じこもるのではなく、出来る限り色んな人に接して、周りの人に良い印象を与えていくのです。
直接的でもいいですし、SNSなどを使ってたくさんの人からいいね!をもらうことでも良しです◎
要はあなたが周囲から好印象を持たれることにより、別れた彼氏・彼女に
「こんなにいい人だったんだ。自分は別れてしまってよかったのだろうか・・・」と思わせることができるということです!
別れた人を見返したいという人にもバンドワゴン効果は使える方法ですね(^^)
4. 思い込みをさせる
たとえば、好きになった男性が、自分よりはるかに年下で、相手がその年齢差を気にしている様子の場合、バンドワゴン効果を使ってみましょう!
具体的には、年の差カップルの幸せなエピソードを話してみたり、「自分の周りでは、年上女性と付き合うのが憧れっていう男性が多いんだよ〜」とさりげなく伝えてみたり・・。
そうすることによって相手の男性は、
「そうなんだ!年の差があっても、幸せなカップルはいるんだ。」
「年上女性と付き合うことによってメリットもたくさんあるのか。」
と不思議とポジティブに思い込むようになるとのことです(^^)
(・・・ただ、かなりうまく伝える必要がありますし、ある程度仲良くなってからじゃないと、難しそうです笑。)
バンドワゴン効果の注意点
ここまでバンドワゴン効果について解説してきましたが、最後に注意点があります。
それは、
- バンドワゴン効果は「悪い方」にもはたらく
ということです。
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」のように、悪いことだとわかっていても周りに流されてしまうのです。
人間関係の例に当てはめてみます。
たとえば、あなたに対してマイナスなイメージを持っている人が身近にいた場合、悪い方のバンドワゴン効果が発揮される可能性があります。
もしもあなたのことをよく思ってない人が、影で悪口を言ったとします。そしてそれが事実でなくても、その悪口を鵜呑みにしてしまう人は必ずいます。
そんな人が周囲に複数いると、なかなか自分の評価をあげることもできず、マイナスなイメージしかもたれなくなってしまいます。
そうならないためにも、自分にとってマイナスな人には近づかないようにすることが大切です◎
(人間関係を気楽に考えたい方はこちらの記事をどうぞ☆↑)
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回の内容をまとめると、
- バンドワゴン効果とは『多数派の意見に従いやすい心理現象』
- バンドワゴン効果は「良い方」にも「悪い方」にもはたらく
- 人はそのお店やモノ自体を知らなくても、みんなが並んでいるから価値があると判断する
- バンドワゴン効果は人間の本能
- マーケティングにおいてバンドワゴン効果は特に利用されている
- モテる人はどんどんモテるという事実
- 「恋愛は周りから攻めろ!」はバンドワゴン効果的にはアリ◎
- 自分にとってマイナスな人とは距離を置く
人間は集団で力を合わせて協力してきたからこそ、この世界を生き抜いてこられた生き物です。
現代は個人が力を持つ時代と言われていますが、それぞれの人が持つ個性を大事にしつつ、集団でも力を合わせていければベストですね(^^)
次回は『ヴェブレン効果』について解説したいと思います!
それでは、素敵な1日をお過ごしください☆
Have a nice day♪