【ヴェブレン効果とは】事例を解説!ヒトが高級品に魅力を感じる理由

行動経済学(ニンゲンの不思議)

こんにちは、Yuzuruです。

今回のテーマは『ヴェブレン効果』です!

前回前々回と、セットで語られることの多い『スノッブ効果』『バンドワゴン効果』をそれぞれご紹介しました。


ヴェブレン効果は「他人より高い買い物をすることで、特別感を得る」という心理です。

他人と比べるのが好きな人間らしい心理現象ですね。

スノッブ効果、バンドワゴン効果と合わせて読んでもらえれば理解が深まると思います(^^)

目次(この記事を読んでわかること)↓↓↓

  1. 1. ヴェブレン効果とは
  2. 2. ヴェブレン効果の具体例
    1. 2-1. 高級車や高級ブランド品を所有する
  3. 3. なぜヴェブレン効果が現れるのか?
    1. 3-1. 承認欲求が働いている
    2. 3-2. ヒューリスティックが働いている
  4. 4. ヴェブレン効果の活用事例
    1. 4-1. マーケティングにおけるヴェブレン効果
  5. 5. ヴェブレン効果とSNS
  6. 6. まとめ

ヴェブレン効果とは?


ヴェブレン効果とは「商品の価格が高ければ高いほど、その商品の需要が増加する現象」です。

普通は価格が安いほど需要が上がり、物が売れると考えられますが、その真逆の現象です..!

価格が高いということは、買える人が限られてくるので、その物の希少性が高まります。

その希少性があるものを自分が所有してるということで、他人にはない特別感が味わえます。

つまりヴェブレン効果とは、「他人に見せびらかしたい!」「自分以外の周りの人から認められたい!」という自己顕示欲からきている心理現象なんです。

アメリカの経済学者バーヴェイ・ライベンシュタイン氏が提唱した心理現象で、1950年に発表した論文の中で、スノッブ効果、バンドワゴン効果、ヴェブレン効果について述べられています。

2つのワインの実験


ワインを使った面白い実験があります。

同じワインを同じグラスに入れ、別々の値段をつけて、愛好家に飲み比べてもらうというものです。

ひとつは「10ドル」、もうひとつは「90ドル」という値札をつけました。

飲み比べの結果は、、、

    『高い値札をつけたワインの方が、満足度が格段に高かった

というものでした..!

さらに、値段が違うだけで味も違うように感じたとの結果もあり、私たちがいかに「高いもの=良いもの」と思い込んでいるのかがわかりますね◎

ヴェブレン効果の具体例

高級車や高級ブランド品を所有する


高級車や高級なバッグなどがよく売れるのは『ヴェブレン効果』が働いている一番わかりやすい例です。

例えば、「フェラーリに乗る人=お金持ちの人」と考える人は多いと思います。

ということは、フェラーリを手に入れることで、車自体の価値を得る以外にも「お金持ちだと周りから思ってもらえる」「他人より勝っているという優越感に浸れる」というステータスも同時に得られることになります。

つまり、フェラーリを手に入れたい!と思うのは、自分の自己顕示欲を満たしたいという欲求が背景にあるんですね。

ヴェブレン効果の必須条件

ただし、高ければ何でも需要が出るというわけではありません。

「ヴェブレン効果」の発動には2つの条件があります。

  1. 1. 希少価値があり、高価格なので入手が困難
  2. 2. モノ自体の価値が社会的に認められている

フェラーリはこの2つの条件を満たしているからこそ、「ヴェブレン効果」が発動するのです◎

なぜヴェブレン効果が現れるのか?


「ヴェブレン効果」は人間の本能的欲求からくる心理現象です。

具体的にヴェブレン効果が発動する理由を2つあげてみます。

1. 承認欲求が働いている

まずひとつは、承認欲求です。

「他者からみとめられたい!」というのは誰もが持つ欲求ですよね。

高いものを身につけたり、使用してる姿を見てもらうことで、周りから「すごいね!」と言ってもらいたいという気持ちから「ヴェブレン効果」は発動します。

この承認欲求が強い人ほど、ヴェブレン効果は働きやすくなります。

ちなみに、このように「誰かに見せびらかしたい!」という動機による消費を「顕示(けんじ)的消費」といいます◎

2. ヒューリスティックが働いている

もう1つの理由は、ヒューリスティックが働くからです。

ヒューリスティックとは「直感的に働く速い思考」のことです..!

(ヒューリスティックに関してはこちらを参考にどうぞ↑)

私たちは直感的に「高いもの=質が高い」と判断してしまいがちです。

そして「質」を判断するのには、相当なコスト(お金・時間・労力など)を必要とします。

たとえば、ある高級な布団があったとして、それがなぜ高級なのかを調べるためには、その布団の生地や製法などをしっかり調べる必要がありますよね?

ですがそんなことをやっていたら、コストがかかってしかたがないので、その基準を「価格」のみにおいているわけです。

ヴェブレン効果は、脳のエネルギーを節約するための戦略のひとつでもあるのです。

ヴェブレン効果の活用事例

マーケティングにおけるヴェブレン効果

ヴェブレン効果は以前解説した『スノッブ効果』や『バンドワゴン効果』と組み合わせて活用されます◎

マーケティングにおいてのヴェブレン効果の活用法を3つご紹介します。

  1. 1. ブランドを確立する
  2. 2. 付加価値をつける
  3. 3. 商品のパッケージに高級感を持たせる

1. ブランドを確立する

ヴェブレン効果を活用するには、高級ブランドというポジションを確立する必要があります。

消費者に対して、

「あのブランドだから欲しい!」
「このブランドだから高くても価値がある。」

というような動機付けをすることが大切です。「希少性を感じ、簡単には手に入らない特別感」を出すことで、顕示的消費が発生しやすくなります◎

2. 付加価値をつける

多くの人が欲しがる付加価値をつけると、ヴェブレン効果を発揮しやすくなります。

わかりやすい付加価値は、「人気商品」「や「限定商品」であったり、「縁起が良い」なども付加価値です。

誰もが欲しがる付加価値というところがポイントですね◎

3. 商品のパッケージに高級感を持たせる


商品のパッケージに高級感を演出するのもヴェブレン効果の活用につながります。

「金や銀の装飾で華やかさをプラスする」
「素材を硬めなものや安定した材質にする」

など、消費者が購入時に目にするパッケージを工夫し、高級感を演出することで、顕示欲を刺激することができます。

その結果、購入する可能性が高まるというわけですね◎

ヴェブレン効果とSNS


ヴェブレン効果はSNSによって重要度を増してきています。

インターネットやSNSが発達していない時代、「見せびらかしの消費(顕示的消費)」は、物の所有が重要な度を占めていました。

ですが現代は体験を保存し、自己発信する「見せびらかしのツール」が個人に備わっている時代です。

たとえば「インスタ映え」などは「見せびらかしのツール」であり、顕示力の高さを示すものとしては「いいね!の数」や、「バズった」ことであったりします。

SNSの出現によって、多くの人の欲求や価値観が変化していくのは興味深いですが、簡単に欲求を満たせてしまう分、SNS依存しないように注意が必要ですね。。(ーー;)

まとめ


いかがだったでしょうか。

今回は『ヴェブレン効果』について解説しました!

簡単に内容をまとめると、

  • ヴェブレン効果とは「商品の価格が高ければ高いほど、その商品の需要が増加する現象」
  • ヴェブレン効果が発動するには2つ条件がある(1.高価格で入手困難、2.社会的価値がある)
  • 承認欲求が強い人ほどヴェブレン効果が働きやすい
  • ヒトは直感的に「高いもの=質が良い」と判断しがち

マーケティングにおいてのヴェブレン効果の活用方法は、

  1. 1. ブランドを確立する
  2. 2. 付加価値をつける
  3. 3. 商品のパッケージに高級感を持たせる

以上、お読みいただきありがとうございました◎

ヴェブレン効果は「人から認められたい!」という欲求からくる、実に人間らしい現象ですね(^^)

今後も人間の本能的な部分を深ぼっていきたいと思います!


それでは、素敵な1日をお過ごしください☆

Have a nice day♪