【行動経済学的】人間の「直観」は当たるのか?【問題です】

行動経済学(ニンゲンの不思議)

こんにちは、Yuzuruです。

突然ですが、問題です。

即答してください。

    問題
    ここにバットとボールがあります。合わせて1100円です。バットはボールよりも1000円高いです。
    では、ボールはいくらでしょうか?

即答してください。ボールの値段はいくらでしょうか!

分かったら頭の中でその答えを言ってください。。

...はい、時間切れです、それではお答えいただきましょう。

ボールの値段はいくらになったでしょうか??

A.100円

なるほど、違います!

正解は...

50円です!

バットが1050円、ボールが50円です。合わせて1100円で、その差がちょうど1000円になります。

よく考えればわかりますよね(^_^;)
バットがボールより1000円高いので、もしボールが100円だったら、バットの値段は1100円ということになります。そうすると、バットとボールを合わせると1200円になってしまいます。

でも、即答で直観的に考えると、ボールの値段は100円だと考えがちです。
偉そうに問題を出しましたが、実は僕も即答したのは100円でした(T∀T)

なぜ直感では間違えたのか


この問題は行動経済学関係の本などでよく見られる有名な問題です。

行動経済学については次回説明するとして、今はなぜ直感の判断が間違ったのかというお話をしたいと思います。

認知機能(システム1とシステム2)


人間はときに一貫性がなくなり、不合理な判断をしてしまうことがあります。その仕組みを説明するものとして、人間の認知機能をシステム1とシステム2に分けたモデルがあります。

どういうものかと言いますと、システム1は、人間の直感に関わる認知機能で、判断スピードが速いという特徴があります。またその判断はほぼ自動的、無意識的に行われますが、感情的でもあるという特徴を持ちます(゚Д゚)ヤヤコシ

一方、システム2は、人間の論理的思考に関わっていて、判断スピードが遅いという特徴があります。またその判断は意識的に作業しなければなりません。そして感情を抑えるという特徴もあります。

つまり、まず最初に、僕らは速くて簡単に判断できるシステム1の直感によってものごとを判断します。
でもこのシステム1の直感が正しくない場合は、システム2が適切に間違いを修正し、正しい判断へと誘導してくれるという仕組みなわけです。

がしかし!

この修正がうまくいかない場合、つまりシステム1が間違いを犯し、さらにシステム2が間違いの修正に失敗してしまうと、人間は不合理な一貫性のない判断をしてしまうのです。

バットとボールの問題のまとめ


先ほどのバットとボールの問題に当てはめると、システム1で考えたら、ボールの値段は100円だと考えがちです。ですがシステム2でじっくり考えるとボールの値段は50円であることがわかります。

この問題からわかることは、システム1は「せっかち」で、システム2は「考えれば判断はできるが考え出すまでに時間がかかる怠け者」の面があるということですね(°▽°)

おわりに

他にもちょっと考えれば分かるけど、間違えてしまうことがたくさんあります。

ヒトは感情だけでも論理だけでも動かないし、合理的でもあり不合理的でもあるという複雑な生き物です笑。

今後も「行動経済学とは何ぞや」というとこから、人間のおもしろい不合理な行動について深ぼっていきたいと思います(^^)ノ

それでは、素敵な1日を☆

Have a nice day♪