運動神経の良さはいつ決まる?運動能力を左右する【ゴールデンエイジ!】

脳に関する話

こんにちは、Yuzuruです。

今回は運動神経について深掘ります!

  • 運動神経の良い悪いって何なのか?
  • 運動神経の良さはいつ決まるのか?
  • どうすれば伸びるのか??
  • 大人になったら伸びないのか?

子どもを持つ方にとっては特に気になるところだと思います(^^)

実は運動神経は子どもの頃の過ごし方でかなり決まります!

ぜひこの記事を読んで現在や将来の子育てや教育に活かしていただければ幸いです◎

目次↓↓↓

  1. 1.運動神経とは?
  2. 2.運動神経の良さはいつ決まるのか
  3. 3.運動能力を左右するゴールデンエイジとは?
  4. 4.どんな運動をすれば良いか
  5. 5.大人になってからも鍛えられる?
  6. 6.まとめ

運動神経とは?


まず、そもそも運動神経とは何なのでしょうか。

運動神経とは、体を動かすために脳からの命令を体の各部に伝えるときの『情報の通り道』となる神経のことで、末梢神経の一つです。

この運動神経がないと、私たちは体を思い通りに動かすことが出来ません。

運動神経は、脳から筋肉に情報を伝えるための“ただの通り道”なので、働き自体には良いも悪いもありません。また情報を伝える「伝導速度」にも個人差はないとのことです。

では運動神経が良いとはどういうことなのか?

運動神経の善し悪しは、『ある動作を自分の思い通りにできるかどうか』にかかっています。

例えばスポーツが苦手な人は、頭では分かっているのに体がついていかない、思うように動いてくれない、という人です。

反対に運動神経が良いとされる人は、自分の体を思うように動かせる人です。
具体的に言うと、

    『複雑な情報を的確に脳に送り、的確な判断をして筋肉へ命令し、筋肉がその指示通りに的確に動く人』のことです。

これは、練習の積み重ねによってカバーすることが可能です。(練習を重ねるうちに上手くできた時の神経回路を脳が覚え、それに反応していけるようになります◎)

つまり運動神経が良いというのは、正確には『運動神経』ではなく、『運動能力』が高いか低いか、ということになります_φ( ̄ー ̄ )

運動神経の良さはいつ決まるのか


ではこの『運動能力の高さ』はいつ決まるのでしょうか??

もちろん誰でも運動をすると、鍛えた部分の能力が発達するのですが、その発達が急激に伸びる時期があります!

それが5歳から12歳頃までの時期です。

この運動神経が急発達する時期を、『ゴールデンエイジ期』と呼ぶそうです。

一体ゴールデンエイジとは何なのか、さらに詳しく見ていきましょう↓

運動能力を左右するゴールデンエイジとは?


ゴールデンエイジは、一般的には5歳から12歳頃とされていますが、同じゴールデンエイジ期の中でも、5歳から9歳頃までを『プレゴールデンエイジ』、10歳から12歳頃までを『ゴールデンエイジ』と呼び分けられるそうです。

ゴールデンエイジ期の特徴は『神経系(中枢神経&末梢神経)の発達』にあります。

スキャモンの発育曲線

下の図はアメリカの学者・スキャモンによって発表された発育曲線です。


(参照:白石豊他「どの子ものびる運動神経」かもがわ出版)

20歳までのどの年代にどんな能力が発達するのかをグラフ化したものですが、この中で重要なのが運動能力に深く関わる神経系です。

神経系統は生まれてから5歳頃までに80%まで急激に成長し、12歳頃には大人とほぼ同じレベルの100%にまで発達します。

この時期は神経系の発達が著しい年代で、さまざまな神経回路が形成されます。

そして、神経系は、一度経路ができるとなかなか消えません。何年も乗っていないのに自転車や車の運転を体が覚えているのはそのためです(°▽°)納得ですね。

なのでこの時期に神経回路へ刺激を与え、いろいろな動きや運動をさせることが運動能力の向上に大きく役立つと言うわけなのです!

どんな運動をすれば良いか


できるだけ早いうちから、たくさんの多様な動きをすることが大切だということはわかりましたが、具体的にどんな運動や動きが良いのでしょうか。

こちらもある程度同じような見解が多かったので、それぞれの年代別にご紹介します◎

プレゴールデンエイジ(4〜8歳頃)

プレゴールデンエイジ期は、とにかく楽しい気持ちを育んで上げるのが一番のようです(^^)

特定のスポーツをさせること以上に、たくさん体を動かせてあげることが大切です。

鬼ごっこや木登り、自分で記録を作れるかけっこや、遊び感覚でできるボール投げなど、子供が興味を示したことをとことんさせてあげるのがポイントです◎

この時期をどう過ごすかによって次のゴールデンエイジが決まります。

スポーツの基礎づくりが多面的であればあるほど、後に専門的なスポーツを行ったときに覚えるのが早いと言われているようです_φ( ̄ー ̄ )memo

ゴールデンエイジ(9〜12歳頃)

神経系の発達がほぼ100%になり、安定した時期に入りますが、体力的も色んな動作ができるようになります。

この時期も、一つのスポーツに絞るという訳でなく、色々なスポーツにチャレンジさせ、あらゆる動きから神経を発達させることが大切です。

そして運動においてなんでも即座に短時間に出来てしまうという、一生に一度の「即座の習得」の年代だと言われています!

一般的にはこの「即座の習得」の時期は世界中でも非常に重要視され、スポーツで重要となる基本技術も、プロのような高度なテクニックも覚えさせるのに最適な時期だとされています。

ただ、この「即座の習得」に関しては、それ以前の段階でさまざまな運動を経験し、神経回路を形成してる場合にしか現れないそうです!

だからこそ、プレゴールデンエイジがとても重要なのですね。

ポストゴールデンエイジ(13〜15歳頃)

ゴールデンエイジが過ぎ去り、体格が大きく変わり始める時期です。

この頃は骨格や筋力が発達し、パワーやスピードが備わってきます◎

その反面、新たな技術の習得には不向きな時期とも言われ、今までに出来ていた技術が一時的にできなくなることもあります。(確かにそんな感じはあった気がします...)

ただ、戦略的な理解が深まる時期なので、実践を交えた指導が効果的なようです(^^)

大人になってからも鍛えられる?

I can do it!
なるほど、ゴールデンエイジと呼ばれる時期があるのも分かりました。神経系の発達の時期が大切なのも理解できました。

そうなると気になるのは、

    ・じゃあ大人になったら運動能力は伸びないのか!?
    ・自分はもう完全な大人ですけど!?

と言う疑問ですd( ̄  ̄)

というわけで、そこに関しても調べてみました。

結論から言うと、

大人になってからでも運動能力は伸びます!

これには、まず「ゴールデンエイジに関しても完全に科学的に証明されたわけではないから決めつけるのは間違い」という見解や、「大人になってからでも調整力(身のこなしや技術の向上に関連の深い能力)を鍛えれば大人でも運動能力は向上するよ!」という理由などがありました。

体を上手に操作する能力を鍛えれば運動能力は上がるということですね。

ただやはり、運動能力に関して総合的に見てみると、小さいうちから様々な運動経験をしている方が運動能力は高いことはほぼ間違いなさそうです。

確かに、同じ練習量なら、小さいうちから色々やってる人の方が上手く出来るのは事実ありますよね◎

まとめ


以上、『運動神経』についてでした!
今回の記事をまとめると、

運動神経においては、

  1. 1. 運動神経に善し悪しはなく、運動能力が高いか低いかによる。
  2. 2. 運動能力の高さは、神経系が急発達する5〜12歳頃までの経験に左右される。
  3. 3. 特に5〜9歳頃の時期に、楽しみながらたくさん様々な動きをさせてあげることが大切。
  4. 4. 9〜12歳は「即座の習得」の時期。
  5. 5. 13歳からは戦略的理解も深まり、実践的指導が効果的。
  6. 6. 大人になってからも運動能力を上げることは可能。

人間の体が急激に発達していく時期に、色んな経験をすることで、それに順応した体が作られるということですね。

人間という動物の持つ能力を考えれば、納得です(^^)

今回運動神経に関しては子どものうちが大切という話でしたが、もちろん大人になってもやり方次第で色んな能力は上がります↑↑↑

経験を積んだからこそ出来ていくこともあります。思った事にはどんどん気楽にチャレンジして、脳を活性化させていきましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました◎

それでは、素敵な1日になりますように☆

Have a nice day♪