人間誰しもが陥りやすい『ギャンブラーの誤謬』とは…【思い込み】

行動経済学(ニンゲンの不思議)

こんにちは、Yuzuruです。

今回は、行動経済学(もしくは統計学)でよく出てくる、間違った思い込み、

『ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)』というものについてご紹介します!

目次↓

  1. 1.問題です
  2. 2.答え
  3. 3.ギャンブラーの誤謬とは
  4. 4.まとめ

問題です


いきなりですが、まずは問題です。

Q. あなたはルーレットで遊んでいます。

ルーレットを7度回したとき、次の結果になる確率が最も高いのは①ー③のどれでしょう?

    ① 赤赤赤赤赤赤赤
    ② 黒黒黒黒赤赤赤
    ③ 赤黒赤黒赤黒赤

さぁどうでしょう、直感でお答えください!

・・・

それでは、答えを見ていきます↓

答え


最も出る確率が高いのは...

「①②③全部」

です!

つまり「どの確率も全く同じ」というわけです◎

ルーレットで赤か黒か出る確率は、それぞれ2分の1です。そのために③番の「赤、黒、赤、黒」が代表的に思え、交互に出るものだと勘違いしがちです。

もう一つ、分かりやすい例をあげてみます↓

コイン投げで表か裏か当てゲーム

おそらく子供の頃にやった事がある人も多いと思いますが、コインを投げて表か裏かを当てるゲームです♪

5回勝負で、相手がコインを投げるので、あなたが「裏」か「表」かに賭ける方です。
まず1回目、あなたは最初に「表」に賭けました。結果は、

「裏」

あなたは負けてしまいました。次も「表」が出ることに賭けましたが、「裏」が出てしまって負け。3回目こそは「表」だと賭けましたが、また同じ結果でした。

    1回目 裏
    2回目 裏
    3回目 裏

3連敗です。。ここまで連続で「裏」ならさすがに次は「表」がくるだろうと考え、あなたは「表」が出る方に賭けました。

しかし結果はまたしても、「裏」

4連続で裏が出ました・・・

    1回目 裏
    2回目 裏
    3回目 裏
    4回目 裏

もう後がない次がラスト勝負です!
あなたは「表」か「裏」どちらに賭けますか??

おそらく頭の中では、

「いやさすがに次こそは「表」が出るでしょう...!」
「でもここで裏に賭けて、表が出たら最悪...」

とこんな感じで迷って悩んで、決めかねてしまうと思います(~_~;)

ここであなたに働いている思考は、

(表が出る確率も、裏が出る確率も2分の1ずつなのだから、表と裏が半分半分ずつくらい出ないとおかしくない!?(-.-;)y-~~)というものです。

ですが実は、5回目に表が出る確率と裏が出る確率は、どちらも2分の1です。

過去の結果は関係ない

これまで裏が出続けてきたからと言って、それが次のコイン投げに影響することは、全くないのです。

5回目は5回目で、コインを投げ直すのですから、今までのコイン投げとは一切関係していません!

でも、たいていの人は「次こそは、「表」が出る!」と思ってしまいます。

ギャンブラーの誤謬とは


このように、過去の出来事には左右されないのに、主観や過去の結果に影響され、確率論に基づいてない間違った予想をしてしまう心理現象が、『ギャンプラーの誤謬』です。

また、今回のルーレットやコインの例では、「7回連続」や「5回連続」という、そもそも試行回数が少ない場面での話だったので、結果が偏ることはよくあります。(少数の法則)

これが何百回と試行されると、『大数の法則』が働いて、「赤か黒か」も「表か裏か」も同じくらいの結果になってきます。

この辺りの話もおもしろいので、また次回ご紹介します!

まとめ


いかがだったでしょうか。

以前『利用可能性ヒューリスティック』という『直感』に関する話の解説をしましたが、今回は『代表性ヒューリスティック』による思い込みのお話でした!

(以前の記事はこちらからどうぞ↓☆)

代表性ヒューリティックは、「物事が持つ代表的なイメージに基づいて間違った判断をする傾向」です。(外国人っぽい見た目の人は英語を話すのだろう..etc)

僕らは色んな思い込みの中で生きています。

コインは裏表の2面だけですが、人生は360度の面があるので、凝り固まらずに生きたいですね(^^)

そしてどうせなら勝てるギャンプラーになりたいものです笑。

それでは、素敵な1日をお過ごしください☆

Have a nice day♪