【海馬編】記憶の仕組みを分かり易く解説!その2
こんにちは、Yuzuruです。
記憶について知っていこう第二弾です!
(前回の記事はこちら↓↓↓)
今回は、記憶と深ーいつながりのある『海馬』について勉強していこうと思います(^^)
目次↓↓↓
海馬とは?
海馬は、脳の中でも食欲、性欲、睡眠欲、意欲などの本能、喜怒哀楽や睡眠や夢をつかさどっている大脳辺縁系にあります。
海馬は耳の奥あたりに左右一つずつあり、小指くらいの大きさをしています。形が「海馬(タツノオトシゴ)」に似ていることから名付けられたそうです!
海馬のはたらき
海馬は記憶に深く関係しています。
日常的な出来事や、勉強して覚えた情報は、海馬の中で一度ファイルされて整理整頓されてから、大脳皮質に送られると言われています。
つまり脳の中で、「新しい記憶」は海馬に、「古い記憶」は大脳皮質にファイルされているのです◎
海馬は「記憶を貯蔵する場所」ではなくて、情報を一時的にとどめておく(短期記憶)為の場所なんですね。
海馬が記憶の仕分けをしてくれる
海馬に入った情報は、すべてが長期記憶に移行するわけではありません。海馬が重要性を判断し、重要度が高いものは大きく、重要度の低いものは小さい情報として大脳皮質に送ります。
例えば、好きなことに対する知識とかは、それほど苦労せずに記憶できることがありますよね。
快感を伴う記憶は、海馬に「重要」と判断され、強い信号として送られる為、長期記憶として残りやすくなるのです。
また、強い恐怖やショックを伴う記憶も長期記憶に残りやすくなります。
逆に、興味のないことに対する知識など、海馬が重要と判断しない記憶は、大脳に送られる信号が弱くなるので、なかなか長期記憶として定着しずらいのです。
海馬は脳細胞を増やす!
人間の脳には1000億以上の神経細胞があると言われていますが、この神経細胞の数に関してこれまで、
「大人の脳では、新しい神経細胞は生まれない」
と言われてきました。
がしかし!
近年これを真っ向から否定する研究が現れました。脳の中でもごく例外的に神経細胞が生まれ続けている場所があるというのです!
その場所は、「海馬」の器官の中にある「歯状回(しじょうかい)」と呼ばれる部分でした。
歯状回は海馬の入口にあり、海馬へやってきた電気信号を最初に受け取って、海馬の中へ送る役割を果たしている場所です。
現在の脳科学では、歯状回で新しく生まれる細胞の役割は、「細かな違いを見分け、これを記憶すること」にあるというのが有力な仮説だそうです。
(例えば、いつも利用してる駐車場で、いつもとは微妙に違う場所に車と停めた時でも、ささいな違いを認識してどこにあるか記憶できたりするのは、歯状回の細胞のおかげであると考えられるそうな)
マウスを使った実験では、歯状回での神経細胞の生まれ変わりを盛んにするには、運動することに加え、たくさんの刺激がある環境にいることが重要だということは明らかになっているそうです。
今後の更なる研究に期待ですね(^^)
海馬はデリケート
海馬はとてもデリケートで壊れやすく、脳がダメージを受けると真っ先に働かなくなります。
「酔っ払って前日の記憶がなくなる」と聞いたことがあると思いますが、あれはアルコールによって海馬の働きが鈍っているからなのです。(・・・飲み過ぎ注意ですね!(つД`)ノ)
海馬が働かなくなると、僕たちは新しいことが覚えられなくなります。つまり、昔のことは覚えていても、新しいことはすぐに忘れてしまうのです。
極端な恐怖やストレスからくるPTSD(心的外傷後ストレス障害)なども、海馬に異常が現れる病気です。
海馬は高性能ですが、繊細で壊れやすい精密機械のようなものなのです。
おわりに
以上、今回は「海馬」についてでした。
海馬が記憶の司令塔のような場所なんですね。僕はお酒を飲むので、海馬を鈍らすほど飲むのはやめなければと改めて思いました・・苦笑。
仕組みを知ることでより記憶に関して興味が出てきますね(^^)
次回は「忘れる」ということに焦点を当てます!↓
それでは、Have a nice day♪